溶け融けの月

かきたりないからかいてるの

わたしが何を思っていても、彼が何を思っていても、言葉にしなければ何もわからない、繋がらない、何もない。
心のなかで何を思っていても、好きだよ、と言われれば、ああ好きなんだ、と理解する。
そう単純なものでもないけれど。
基本的にはそうだと思う。

心の中なんて覗けないのだから、彼の発した言葉がわたしのすべてで、事実。
だいっきらいだと思いながらでも、だいすきと言われれば、彼はわたしのことがだいすきなのだ、と。


知らないことは、起きていないこと。
何にもなかった。
そんな事実は、なかった。
だってわたしは知らないもの。
わたしの世界はでは、起きていないことなんだから。